シングルパパの考え事

今日は娘の結婚式だった。

2019年1月14日

今日は娘の結婚式だった。

 

 

少し肩の荷が降りたというか…

 

長年の続いた子育てという

未知の旅のようなものが本日終了した。

 

 

晴れ晴れしい気持ちと

自分の中の7割ぐらいを占める何かが

すっぽりと抜け落ちていった感覚がある。

 

 

何か文章に残しておきたくなったので

娘が子供の頃よく書いていたブログに

久しぶりに書いてみる事にする。

 

結婚に至るまで

娘は26歳になる。

 

私はこの娘を生後11ヶ月の頃から

男手ひとつで育ててきた。

 

 

男手ひとつ…

 

ではないな。

 

 

色んな人の手を借りた

色んな人の愛情をうけた

色んな人の真心をいただいて

 

 

なんとかここまで辿り着けた、という方が正解だろう。

 

 

娘は

そばから離れずにいた幼少期とはうって変わって

今では自立し自分の事を何でも出来る大人の女性になった。

 

 

まぁ。20数年という時間が経ったので

当たり前の事なのだが…

 

 

しかし

昔の子育てに翻弄される日々を経験すると

この「当たり前の今」が想像し難い未来であったのだ。

 

 

子供の成長は早いとは聞いていたが

本当にあっという間だった。

 

昔書いていたブログを読み返して見ると

懐かしい気持ちと

昨日の事だったような複雑な感情が入り混じる。

 

 

時間の過ぎ去り方の速さに恐怖を感じた幼児期。

 

自我が芽生え今までの関わり方がだんだん変わっていった小学時代。

 

どんどん外の新しいコミュニティに飛び込んで挑戦していた中学時代。

 

もう親は必要ないと言わんばかりの寂しさを覚えた高校時代。

 

喧嘩もいっぱいした。

 

喧嘩するならまだ良いほうで

お互い極力関わりを持たぬ様、言葉の無い冷戦もしばしば。

 

 

高校を卒業し

選んだ道は

私と同じ

美容業。

 

 

頭ごなしに全身全霊で反対をした。

 

『絶対に苦労する』

 

 

『それは覚悟の上だよ』

 

『パパはこの仕事で私を育ててくれた』

 

『わたしを育ててくれた仕事を

わたしがやってみたいの。』

 

 

………

 

 

 

 

口が達者になったもんだ。

 

そんな事を言われたら

何も言えない。

 

 

『学費は出すが今後の生活費は自分でなんとかしな』

 

『うん!』

 

 

 

そうして娘は美容学校の道を進んだ。

 

中学生の頃ぐらいから

だんだんと会話する回数も減っていて

少し寂しい思いも抱いていたが

この頃は美容についての話を親子で出来る事が

恥ずかしいような嬉しいような

こそばゆい感覚があったのを覚えている。

 

 

学校を卒業し

サロンに就職

そして練習の末

一人前にお客様を担当出来る様になった。

 

すぐに根を上げるかと思いきや

私よりも根性がある様で

仕事において一度も辛いという言葉を聞いた事がない。

 

心底楽しく働いている様だ。

 

この姿勢には親としても美容師としても見習いたいほど。

 

 

そうして仕事も板に付き数年が経った頃に

伝えられた言葉。

 

 

 

 

結婚する。

 

 

 

 

あぁ…ついにきたか…

いつかは来ると思っていたし

このまま来ないというのも寂しい

などと考えていたが

ついにきたか。

 

 

表現の仕方が雑だが

正直相手は誰であろうと良かった。

 

 

娘の事を大切に想い

そして

娘が大事だと思う相手なら。

 

 

娘は周りに助けられながらも私が一人で大切に育て見守った

唯一の存在だ。

 

結婚相手が現れた時には

頭ごなしに否定するものなのかと思っていたが実際にはそうではなかった。

 

 

私は今年62になる

年を重ねてそういった感情は出なくなったようだ

ただ素直に嬉しいとその時に思った。

 

 

 

 

『あとね…こっちの方が重要なんだけど…

子供も出来たの…』

 

順番が逆だから言いにくかったのだろうか。

 

バツの悪そうな娘。

 

私も娘が産まれた当時は

出来ちゃった婚だとか授かり婚だとか言われていたが

その順番が逆な結婚をした。

 

順序よく物事を進めていく事は大事だが

人間イレギュラーな事もある。

 

そのタイミングで産まれてくる子供は

その子しかいない。

 

娘もそうして生まれ

私の唯一無二の存在になったのだから。

 

「幸せな事じゃないか」

「パパは嬉しいよ」

 

そう伝えた。

 

 

 

結婚式を挙げるのなら生まれる前の方が良いと思った。

 

子供が生まれてからは目まぐるしく色々な環境が変わっていき

余裕が出来るのはかなり先だと思ったからだ。

 

 

娘と婿も

私の話を聞いたからなのか

そうではないのかわからないが

生まれる前に式を挙げる事に決めたようだった。

 

運命的な

 

そうそう婿の事は驚いた。

 

 

娘との出会いは今から約2年前ほど

働いている美容室のお客様として出会ったそうだ。

 

 

よく二人で

なんだかはじめてあった気がしないね

と話していたらしい。

 

 

 

私とはじめて会った時、人懐っこい穏やかそうな青年で

心の何処かで

すごい奴がくるんじゃないかと心配していたが

安心した。

 

 

驚いたのはその後

婿の両親と会った時である。

 

 

 

婿の父は私とお酒を呑んだり

語りあう程の仲の良い人物だったからだ。

 

その昔SNS等でひとり親同士、子供も含めて交流を深めていた時期があった。

 

 

今はなんと表現するのかわからないが

いわゆる昔でいうオフ会をよく開いていた。

 

 

同じひとり親同士、悩みや心の中にある吐き出せない思いを

吐きだす場。

ひとりじゃないんだよと心強い気持ちになれた。

 

そんな中で知り合い、よく連絡を取り合っていたのが

婿の父だった。

 

 

 

ということは

娘と婿は幼い頃に出会っていたのだ。

 

 

 

とても運命的なものを感じた。

 

娘と婿も目を丸くして驚いていた。

 

婿の父とは

こんな話をしていた事を覚えている。

 

「もしかしたらお互いの子供が大きくなって

結婚したら

俺たち家族になるんだよねぇなんかすごくない?」

 

「んな事ある訳ないでしょ」

 

「いやいや可能性は0じゃないじゃないか」

 

などと笑って話していた事が

現実になったのだ。

 

 

これにはお互い全ての感情を通り越して

ただただ笑った。

 

その後、婿の父はいい縁があり再婚し

遠方に引っ越してしまい

自然と連絡を取らなくなったが

まさか家族の一員として再会するとは

本当に人生何があるかわからない。

 

結婚式

娘が妊娠している事もあり

双方の親との顔合わせから約一月半後の今日。

 

娘は結婚式を行なった。

 

式場は大急ぎで取り決めた割には

海が近くにあり

海の青色と建物の白色の対比がバランス良く感じられ

とてもシンプルで美しい式場だった。

 

式の前に控え室にて

純白のウェディングドレスを纏った娘を見た。

 

自分の娘を綺麗だと思う事は

何かとてもくすぐったい感じがするが

 

とても

とても綺麗だった。

 

まるで芸術的な作品を見ているような感覚に加え

 

肌が透き通るように白く

動作がしなやかで優しく、

しっかりと地に足がついている

たおやかな大人の女性そこにいた。

 

 

「綺麗でしょーー?」

 

からかうように私に娘は問いかける。

 

「あ....うん

 

うまく言葉が出ない。

 

「あたしってママに似てる?」

 

そう言われて気付いた。

 

もう20年ぐらい会ってはいないが

確かに母親に似ている。

 

今となっては懐かしいが

確かに娘が生まれたばかりの時の母親とそっくりだった。

 

「言われてみれば似てるね」

 

そっかーママはこんな顔だったのかー

 

「あんまり美人さんでは無かったんだね

 

 

そうかそうかと娘は笑いながら鏡を見つめていた

 

娘は母親の顔を知らない。

 

一歳にも満たない時に出て行ったきり会っていない。

 

写真等も処分してしまい、残していなかった。

 

その昔、母親については特に誤魔化す事なく

正直に伝えた

 

母親に会いたいと言ってきた事はなかった。

 

やっぱり気になっていただろうか

 

もしかしたら

私に気を使ってあえて気持ちを出さないでいたのかもしれない。

 

 

あまり美人ではなかったんだね

という娘の言葉に対して

 

 

そんな事ないよ

 

色々言葉を探したがこの言葉しか出てこなかった。

 

 

式が始まった。

 

大きな十字架から太陽の優しい光が注がれる

幻想的なチャペルだった。

 

開式の辞を

司会者である牧師が述べる。

 

そして新郎が入場する。

 

少し緊張しているのか

歩き方がどこかぎこちない。

 

その後に娘と入場予定の私は

その新郎の様子を見て

娘と目を合わせて微笑んだ。

 

いよいよ娘の入場。

 

私と腕を組んで真っ赤なバージンロードを歩む。

 

こんな景色だったのかと私は思った。

 

今まで参列した事はあったが

主としてこの道を歩いた事はなかったからだ

とは言っても今回も主ではないのだが…

 

そして祭壇にて待つ新郎の元へ行き

娘を託す。

 

 

今まで気恥ずかしさもあってしっかり歌った事のないが

賛美歌も真剣に歌い

聖書の朗読・祈祷も終え

 

牧師の問いかけに対し、新郎、次に娘が応えて結婚の誓約を行う。

 

二人の誓約の証として結婚指輪を交換する。

 

最後に誓いのキスを。

今まで参列した友人の結婚式は

おめでとうという気持ちはあったが

胸に込み上げてくる感情は感じなかった。

 

しかし実の娘の結婚式というものは

一挙一動が涙を誘い

堪えるのに必死だった。

 

 

披露宴が始まり

 

乾杯をし

 

ウエディングケーキ入刀

 

お色直し

 

友人達による余興

 

披露宴の一通りの流れを経て

娘から私へのメッセージが始まった。

 

 

娘から私へ

「お父さん。26年間大事に育ててくれて本当にありがとう。

わたしは父子家庭で育ちました。

 

周りの人達に

母親という存在がいないという事が

不憫に思われていた事があります。

 

しかしわたしはそんな事を感じた事はありませんでした。

 

何故なら

父は母がいないという事を感じさせないよう

 

毎日髪を可愛くしてくれました。

 

美味しいご飯を用意してくれました。

 

わたしを不安にさせないよういつも、いつも笑顔でいてくれました。

 

何か落ち込む事があっても

 

大丈夫。

 

また最初からやってみようよ。

 

次は大丈夫と。

 

いつもわたしの事を思ってくれていました。

 

口には出さないけどパパ…

いつもパパの優しさを感じていたよありがとう。

 

先日父がわたしの幼少期を綴ったブログを

真剣に読み返しました。

 

わたしはこのブログは大人になるまであまり好きではなかったから…

小学高高学年くらいの時期から自分の事を書かれている文章が嫌だった。

 

それが原因で父と口を聞かない日々も増えました。

 

それを父も察してか

あまりわたしの事は書かなくなり

やがて文章を書くのをやめていました。

 

しかし

 

今わたしはお腹に赤ちゃんがいて

これから子育てを経験する事になります。

 

このブログに書かれていたのは

わたしが生まれて11ヶ月頃から

父が右も左もわからない状況での想いや出来事を綴っていました。

 

まだわたしは想像でしかわかりませんが当時の父を思うと

どれだけわたしの為に

 

父は自分を犠牲にしたんだろうと思います。

 

どれほど苦労したんだろうと思います。

 

幼い頃を綴った文章を読んで涙が止まりませんでした。

 

 

パパ…

本当にありがとう。

 

 

この文章の一文にこんな言葉がありました。

 

 

”子育ての正解は多分ないんだろうけど

この娘が大きくなって

パパがパパでよかったって言ってくれたら

それが正解なのかもしれない”

 

 

なので

パパの子育ての答え合わせをしたいと思います。

 

 

わたしはパパが

わたしのパパで

心の底から良かったと思っています。

 

 

答えのない子育てですが

パパの子育ては大正解です。

 

 

いつもいつも笑ってくれてありがとう。

 

わたしもこれから将来、子供にそう思ってもらえるような家庭を

夫と作って行きたいと思います」

 

 

娘は涙を浮かべながら

このスピーチを終えた。

 

ずっと堪えていた涙が

今までの思い出や想いが

溢れ出すように

自分自身ではコントロールできないほど

溢れ出した。

 

 

その後最後に私のスピーチだったのだが

娘に対しての想いを述べようとすると

涙が込み上げて言葉にならないので

拍子抜けするほど事務的なスピーチしか出来なかった。

 

 

そうして娘の結婚式は無事終わった。

 

私から娘へ

自宅にて

涙にまみれた顔を流す為

一風呂あびて

今この文章を書いている。

 

 

スピーチでは伝えたい気持ちを

涙に邪魔されてしまったので

この文章に残そうと思う。

 

 

娘へ

結婚おめでとう。

 

そしてメッセージをありがとう。

 

しかしあのメッセージで間違っている点があるんだ。

 

 

自分を犠牲にしたという言葉。

 

違うんだ。

 

私はこれまで自分の人生を犠牲にしたと思った事はない。

 

確かに自由な時間は少なかったかもしれない。

 

悩みも尽きなかったかったかもしれない。

 

毎日、自転車でぐちゃぐちゃになって保育園に迎えに行った事や

他の子と比べ小さい身体で食事が悪いのか自分と責めたりしたり

あまり休みが取れず寂しい思いをさせて

自分が親でよかったのかなんて自信をなくして落ち込み悩んだり

他人からみたら辛い人生に映るのかもしれない。

 

 

それでも

娘よ

君が居たから私は心から生きるのが楽しいと思えた。

 

小さい頃は

泣く事も多かったが

思い出すのは笑顔をくれる君。

 

私が抱っこしているようで

君のぎゅっと肩に回す手で

安心を貰い

逆に抱きしめられていたんだ。

 

 

守っているようで守られていて

 

 

勇気を与えているようで

勇気をもらっていて

 

 

 

愛情を与えているようで

その何百倍も愛情をもらっていたんだ。

 

 

 

まだまだ人生を振り返るには早いが

私の人生は君がいたから

意味があり

鮮やかに彩られたと思っている。

 

 

 

 

幸せをありがとう。

 

だから

お礼を言いたいのは私の方なんだよ。

 

 

色々な物を私に与えてくれてありがとう。

 

本当にありがとう。

 

それまでの

自分の人生の色々な選択が

全て君に繋がっているんだと思えて

全てが意味のあるものだと考えられた。

 

本当に本当に

ありがとう。

 

ご結婚。心よりお祝い申し上げます。

おめでとう。

 

 

 

 

 

 

ジリリリリリリリリリリィ!!!!!

 

 

 

 

おはようございます

 

やましー
おはようございます。こんにちは。こんばんは。やましーです。

 

 

目覚ましがなって目が覚めると

26歳で結婚式を挙げる事になったうーたではなく。

 

鼻水がカッピカピに乾いて

鼻の穴が塞がりかけている

3歳児のうーたが

寝ています。

 

 

 

えぇ……。

 

初夢を見ました。

 

 

そんな初夢を元に

妄想を大暴走させてしまいました。

 

 

こんな妄想劇場におつきあいさせてしまって誠に申し訳ございません。

 

 

これ本当になったらすごいな…

自分の都合がいいように変換しまくってますが

 

あと20数年後

答え合わせするのもなんか楽しみです。

 

 

それでは新年2発目の記事が

超絶妄想記事になってしまった事をここに謝罪しておきます。

 

 

それではこの辺で

しーゆー。

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やましー

娘が生後11ヶ月の頃ひとり親になった美容師です。 シングルの気持ち、体験、育児、日々の生活や 本職の美容師の経験からヘアに関する役に立ちそうな情報など色々発信して記事にしていきたいと思っています。

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