近所、または同じマンションやアパート内での
住人同士の交流ってありますか?
自分は18歳の頃に田舎から神奈川に引っ越しをしましたが
同じ建物内で交流を持った事はありません。
都会と言える程、今住んでいる場所は都会ではないのですが
明らかに自分が幼少期や学生時代を過ごした
秋田や茨城に比べると
都心部にアクセスもいいし
生活するのに充分過ぎるほど
色々な施設が生活圏内にあり
都会だと言ってもいいと思います。
田舎だから近所付き合いがあるのか
という訳ではありませんが
実際生活の場をこちらに移してから
隣の部屋に住んでいる人の情報を全くと言っていいほど知らなかったです。
そして引越時に挨拶に行こうと
隣や上下階の部屋に出向いても
大概が在宅してなく
挨拶すらしない事の方が多かった為
こういうものなんだなぁと思って過ごしてきました。
なので
近所付き合いが無いという状況は至って普通の事だと思っていました。
この記事では
そんな自分に起きた素敵な体験をお送りします。
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何もしないと決めた休日
日曜の休日。
お昼ご飯を友人に誘われ
娘と共に食べに行き
食事が終わってすぐに帰宅。
その後は
何の予定もなく
日頃の疲労が蓄積していた事もあり
何もする気が起きなくて
横になりたいなぁと
リビングではなく
寝室のベッドでゴロゴロ。
娘のうーたは何故か家の中でカッパを着て踊っている。
掃除しなきゃなーとか
晩御飯どーしよーとか
考えつつも
ベッドから抜け出そうとはしない自分。
グダグダしていると寝室の窓の外から何やら声が聞こえる。
キャッ キャッ
あぁこのアパートに住んでいる子供達が共有部分で遊んでいるんだなー。
アパートに住んでる子供達
うーたも声が聞こえたのか
窓際に寄り
と言いながら
窓を開けたがっていた。
正直面倒くさいな....と思いつつ
よいしょっと重くなった体を起こし窓を開けた。
何度か会った事のある子供達。
このアパートは自分と同じように子育て世帯が暮らしていると思う。
流石にひとり親はうちの世帯だけだと思うが....。
そして
ここに越してきてもう5、6年経つ。
その間
他の住人とは挨拶を交わす程度で立ち話もした事がない。
今までの経験上それが普通だと思っていたし
特に気にした事もなかった。
うーたはテンションが上がったのか寝室で窓から他の子供達を見ながら
ジャンプしたり
お話ししたり
大きい声で歌ったりしていた。
近所の子供達が遊んでくれてるのをいい事に
自分は楽しそうにしているうーたを見て
と布団の中に潜っていた。
しばらく時間が経った時、流石に外で一緒に遊びたいようだったので
寝巻き同然の服を着替え
娘と一緒に外に出た。
いつも会うと挨拶を交わし存在は認識していた
隣の隣の部屋に住んでいるであろう男性もいた。
今うーたと遊んでくれている子供達のパパだ。
そう言って
自転車に乗ったり
シャボン玉を飛ばしたり
子供達が遊んでいるのをお互い見守っている。
うーたが道路に出そうになった時に優しく注意してくれたり
それに対して
とお礼を言うぐらいで
会話をするといった感じではなかった。
(自宅だと元々少ないコミュ力が非常に低下します.....)
子供達は小学生の兄と妹の兄弟と
違う部屋に住む女の子の3人。
何となくあの部屋とこの部屋に住んでる人達なのかな?
という認識ぐらいで
名前は知らなかった。
それでもみんなうーたを可愛いがって遊んでくれて
うーたもお兄ちゃんお姉ちゃんに囲まれて
楽しそうに遊んでいた。
もうそろそろ日が暮れようとしていた時
隣の隣のお家がご飯のようで
みんなで遊ぶのはもうおしまい。
というと
うーたは
と泣き出してしまった。
と
先程のパパさんに会釈をして
泣き叫ぶうーたを強引に抱き抱え部屋に戻った。
お誘い
うーたを強引に部屋へ連れ帰ってくると
そうなるだろうなと予想はしていたが
とずっとグズグズ。
あぁ…こりゃめんどくさい展開だぞ…
と思った時に
ピンポーン。
インターホンがなった。
基本インターホンがなっても
変な勧誘だったりと
あまりいい思いをした事がないので
事前にアポが無いと出ないようにしているが
その時はグズグズのうーたの気をそらす為に応答してみた。
すると
さっきの小学生のお兄ちゃんが丁寧な言葉使いで
夕飯に誘ってくれた。
正直驚きと申し訳なさで戸惑ったが
夕飯準備してないし…
うーたグズってるし…
ご厚意甘えちゃお。
そう言って自分の部屋の隣の隣で一緒に夕飯をいただく事になった。
うーたの顔は満面の笑みで嬉しそうだった。
隣の隣へ
隣の隣の部屋にお邪魔すると
間取りが全く一緒なのに置いてあるものが違う
変な感覚になった。
良かった.....
お酒が飲める人達で
初対面の人とは緊張してしまうので
お酒があったほうがありがたい。
勿論
乾杯と同時に
お互い名前も知らないので自己紹介。
お隣のお隣さんの名前を知り(Wさん)
自分の名を名乗った。
年齢は離れているのかと思っていたが
旦那様が1つ上
奥様が3つ上
でほぼ同年代だった。
そして奥様が
という問いに
そうだよね…そこやっぱり気になりますよねー…
と思いつつ
もう何度発言したかわからない言葉で応えた。
近くに住んでるからってやっぱり知らないですよね…
そりゃそうだお互い名前も知らなかったものね…
お酒を呑みながら
仕事の話や
お互いの出身地や身の上話
ここの住人同士で仲がよく交流があるという話
そして
ブログにも書いた自分の離婚の経緯を隠す事なく話した。
一通り話し終えた後。
約三年1人で頑張ってたんですね。
何かあった時は言ってくださいね。
無理な時は無理っていうけど
と言ってくれた。
泣きそうになった。
Wさん一家はとても明るくて
同年代で話しやすくて
近所の話も出来たり
子供の事も相談できる
そして
とか
とか
こんな近くに
自宅同然の場所に頼れる存在がいるなんて…
こんな事が現実に起きるんだって
嬉しくて嬉しくて
泣きそうになった。
ありそうで現実にはあまりない繋がり
この日の偶然はWさんの優しさとうーたのおかげ。
うーたが寝室の窓に顔出したから。
遊んだ別れ際に泣いたから。
それを気にかけてWさんが誘ってくれたから。
なにもしないって決めた日が
こんな有り難い日になるなんて思いもよらない。
嬉しかった出来事を文章に残しておきたく記事にしました。
ちなみにこの日はうーたはお兄ちゃんとお姉ちゃんと寝たかったらしく
自分は自宅に戻り1人寂しく寝ました 笑
でも朝起きてすぐに迎えに行けるこの距離感。
本当に有り難いです。
うーたもお兄ちゃんとお姉ちゃんが出来たみたいですごく喜んでる。
このような
地域で見守れる育児
ありそうで現実にはあまりない
そんな事が起こるんですね。
しかし頼ってばかりではなくこの恩を何かで返せるように。
都会では無いと思っていた近所の繋がり
大事にしたいと思います。
それではこの辺で
しーゆー。